ミニスクリューの応用セミナーを受講してきました!
2025年5月22日
こんにちは🖐️佐藤博章です!
先週末は大阪に、矯正治療の時に必須の、ミニスクリューの応用セミナーを受講してきました!

元勤務医で後輩の岩丸先生、とっても仲良しの神山先生と3人で受講。
講師は、年もずっと下の中村先生でしたが、とても勉強になりました!
様々なアイデアを駆使して、矯正治療をより美しく仕上げるための工夫が満載で、さっそく当法人でも活用していきたいと思います。
セミナーでは、受講生同士で相互実習もあり、岩丸先生を練習台に、バッチリ👌施術出来るようになりました!岩丸先生ありがとう!

僕も2箇所にやってもらいましたが、何の痛みもなく、あっという間に終わります。
患者さんに安心して受けていただくために、当法人歯科医師でも相互実習を行い、しっかりとトレーニングを積んで活用していきます!
当法人では、歯科医師誰かしらが毎週の様にセミナーを受講して、治療に取り入れてますので、その都度投稿頑張ります👍
理事長 佐藤博章
チーム管理栄養士でセミナーに参加してきました!
2025年5月20日
こんにちは管理栄養士の熊川です!
「歯医者さんに管理栄養士?」と思った方もいるかもしれません。
実は当法人には、しれっと管理栄養士が何人も所属しているんです。
先日、その管理栄養士チームの一員として、理事長と一緒に名古屋へ!
目的は「管理栄養士×口腔機能低下症」という、真面目なセミナーです。

ですが、人生ほぼ初名古屋、美味しいものも噂に聞いていました。食事も楽しみにしつつ、行きの新幹線では手始めに東京駅でも買えるお気に入りのカレーパンを食べました😆
まずは、遅くについた名古屋駅で風来坊の手羽先からスタート。
食べ方もいろいろあるみたいです。手を汚したくない私は、時間がかかりすぎて閉店の時間になりました。
そしてセミナーの後には、ついに念願の「ひつまぶし」初体験!

人生初のひつまぶし、これも食べ方がいろいろあるみたいです。今回は、2番目に食べ終わりました!とっても美味しかったです!
と、美味しい話ばかりしてしまいましたが、ここから真面目なお話です。

最近、歯科界隈で急上昇ワードになっているのが「口腔機能低下症」。
簡単に言えば、「口の筋肉が弱って、うまく噛めない・飲み込めない」状態のこと。
口がうまく動かないと、ご飯も会話も楽しめない…。地味に、かなり不便なんです!
そしてこの「口腔機能低下症」、放っておくと誤嚥性肺炎というかなり怖い病気にもつながる可能性があるんです。
旅先で「ご当地グルメを前にして噛めない…飲み込めない…」なんて、悲しすぎますよね。
そんな未来を防ぐため、私たち管理栄養士が診療に関わっています!
当法人では、お口の力をチェックする検査や、個別の食事アドバイス、トレーニングなどを実施中です。
「最近、なんか食べにくいな」「飲み込むのがしんどい」そんな方は、遠慮なく私たちに声をかけてくださいね。
いつまでも美味しく楽しく食べられる人生、一緒に守っていきましょう!
サージカルガイドをデザインするセミナーに参加してきました!
2025年5月19日
こんにちは!歯科医師の津田です👋☺️
先日、サージカルガイド・デザインソフト【Blue SkyPlan】が使えるようになるセミナーに技工士の今井さんと参加してきました!
サージカルガイドとは、インプラントオペのときに使用するガイド器具のことです。
インプラントを隣の歯に当てたり、神経を傷つけたりしないように、インプラントを適切な位置、角度、深さへ埋めるための補助をしてくれます。
現在はコアフロントというデジタルの会社にサージカルガイドを依頼しています。
とても満足度の高いガイドを発注させていただいております✨
しかし当院でもいろいろできることの幅を広げるために今回セミナーに参加してきました。
ガイドを作るために使用する【Blue Sky Plan】というソフトは無料なのに十分な機能が備わっています。
ガイドだけでなく、矯正治療で使用するマウスピースを作れたり、移植のレプリカを作れたりなどさまざまな機能があります。
今回メインで教わったのはガイドの作り方でした。


この写真のようにCT写真とスキャンデータが入ったデータで、インプラントの位置を決めてガイドを設計していきます。
とてもわかりやすく講師の難羽先生に教えていただき楽しく設計することができました。
他にも歯を抽出して立体的にプリントすることもできます!すごいですよね!

なかなか学ぶことがなかったデジタルのセミナーに参加することができ、デジタルはどんどん進化しているのだと今回のセミナーで実感しましたし、今回学んだことを忘れないうちに実践していきます✊
院内セミナー〜こんな事してます〜
2025年5月16日
こんにちは、歯科医師の飯田です。
今回は院内で行われた勉強会について紹介したいと思います。
4月に行われた勉強会で
1.歯科助手セミナーの発表
2.歯業界のデジタル化について
3.ボトックスのやり方について
を勉強しました。

1.歯科助手セミナーの発表では歯科助手がどんなおもてなしができるかについて色々と教えていただきました。
患者様との信頼を築くために必要なことはたくさんあります。
また一人一人の患者様が過ごしやすい環境を作るにはまず患者様のお話を聞かないことには始まりません。
少しでも汲み取り快適に通っていただけるためには欠かせないのがコミュニケーションだと思います。
歯科助手だと患者様と話せるタイミングは歯科医師や歯科衛生士と比べると少なくなってしまうのでたくさんコミュニケーションが取れるわけではないのでワンポイントでもしっかりと気持ちを込めてお話をしていきたいとのことでした。
2.歯業界のデジタル化についてです。
現在の歯科では昔と違ってデジタルでできるところがたくさん増えてきました。
例えば虫歯ができた時に削って詰め物を入れると思います。その時は粘土みたいな物を口に入れて型取りを行うのが一般的ですが当院では材料によっては口腔内スキャナーと呼ばれる物でお口の中をスキャンすることで補綴物を作ることができます。
当院には以下の口腔内スキャナーがあります。

CEREC Primescan
特徴:高精度スキャン、同社のCAD/CAMシステムと連携しやすい
用途:即日修復(ワンビジットトリートメント)に最適

iTero(アイテロ)
特徴:インビザライン矯正との高い親和性、タイムラプス機能
用途:主に矯正治療(特にインビザライン)、補綴
このようにインビザライン矯正するならアイテロを使用したり、補綴物を作るならプライムスキャンなど適正の高い物で行っております。
さらに光学スキャンは型取りの時のずれが少ないです。粘土みたいな物での型取りをすると物が固まるときなどでずれが生じます。
なのでインプラントのブリッジなど精度の高い型取りをするときに使うやり方を学びました!
3.ボトックスのやり方について
ボトックスのやり方については自分ともう1人の先生と医科の先生から勉強してきました。
そこから歯科にそってどんな配慮やどうすればわかりやすくなるかなどを日々研鑽しております。
当院ではボトックスをする目的は主に噛む力の減少により歯や顎、また補綴物を守るために使用しています。
しかし、実際に打ってみて患者様自身が感じる以外に効果がどう出てるかわかりにくいところがありました。
そこにどうにかしてわかりやすく可視化する為に何かないかと思い、咬合力つまり噛む力の測定器を使用することにしました。これにより1000Nの人が800Nになると目で見てもわかりやすいですよね(咬合力の平均値は男子580N女子445N)
これにより可視化してお話しすることができるようになりました。
この日は測定器も使いドクター同士でお互いにやることで患者様の気持ちや打ち方など色々と勉強になりました。
特に当院のドクターには元鍼灸師の方がいるので針の打ち方には自信があります!
できるだけ痛くない打ち方、より効き目をきかしたい所への打ち方なども勉強しました。
患者様がより通いやすくなれるように、また自分の技術のレベルアップのためにもっと色々な知識を吸収したい物です。
新宿医療専門学校(衛生士専門学校)訪問
2025年5月14日
こんにちは!理事長の佐藤です😊
4月に、新宿医療専門学校の校長、小倉校長が当院に見学と挨拶に来られました。
開業以来大変お世話になっている、私のメンターでもある柏の葉の歯科医師、康本塾長の息子である康本享弘さんからのご紹介で、享弘さんも一緒に来られました。
小倉校長は、校長とは思えないくらいフレンドリーで気さくな方でしたが、熱い想いに溢れていて、あっという間の時間でした。
そして先日、今度は私が、四谷三丁目駅すぐ近くという素晴らしい立地にある、新宿医療専門学校に訪問してきました。

中を拝見させていただきましたが、とにかく凄かったです!
広大な敷地に、ジムや図書室やラウンジ、接骨院、整骨院などありとあらゆる設備があり、学生教育にかける本気度がヒシヒシと伝わってきました。




見学後も職員さん含めて長い時間沢山の実りのあるお話をさせていただきました。
歯科衛生士は、我々のクリニックには、いなくてはならない大変重要な存在です。その歯科衛生士を育てる学校が、これほどの本気度と熱い想いで教育してくださっていたら、素晴らしい歯科衛生士になる事間違いありません。
我々も、そのような学校を卒業した人財を雇用し、共に働きたい、共に理想的な医療を提供していきたいと強く思いました。
そのために、我々が手を取り合い、共に出来る事は何なのか、これから先どのような事に取り組んでいくのか、を沢山話しました。
同じ思いの先生方とも繋がっていただき、この輪を日本中に広げていきます!1人の力は小さいですが、手を取り合い大きな波となり、日本中を大きく変えていく、そんな想いでこれから様々なことに取り組んでいきます。
それが巡り巡って患者さんの真の口福に繋がるようにしていきます!
楽しみにしていてください!
学校案内や実りのあるお話をさせていただき、大変お世話になりました。小倉校長、杉本様、長尾様、康本様、ありがとうございました。
理事長 佐藤博章
クリーニングの意義
2025年5月12日
こんにちは。
歯科技工士の関です。
先日のゴールデンウィークみなさんはどのようにお過ごしになりましたか?
私はずっと家でゴロゴロしていました。
今回のブログはクリーニングの意義についてです。毎日歯磨きしているから大丈夫と思っている人も多いと思いますが、歯科医院でクリーニングをすることの重要性について紹介していきますので是非最後までご覧下さい!
1.歯のクリーニングはなぜ必要?
みなさんは毎日歯みがきをしていますか?
歯の表面には、日々生活していると様々なものが付着していきます。歯みがきをしないと、歯にはどんどん汚れが堆積していきます。そしてそれらは悪影響を及ぼします。
まずは歯の表面には、どのようなものが付着しやすいのかを見ていきましょう。
①プラーク
お口の中には細菌がたくさんいます。その数は、数千匹と言われています。プラークは歯の表面に付着し、その中には細菌や私たちの食事を餌にして出された代謝物が含まれています。
プラークは、虫歯や歯周病、口臭などの原因になります。プラークは、歯ブラシで落とすことが可能です。
②歯石
プラークが、長い間歯の表面に付着し続けていると石灰化し、石のように硬くなってしまいます。こうなると歯の表面に頑固にこびりついてしまうため、ご自身の歯みがきでは除去することが困難です。歯石は歯周病をより悪化させたり、虫歯や口臭の原因となります。
③ステイン
コーヒーや紅茶、赤ワインなど、色の濃い食べ物や飲み物を習慣的に口にしていると、歯の表面に色素が沈着してきます。ステインが付くと、そこを足場にプラークや新たなステインが付きやすくなります。これも歯ブラシで落とすのは困難です。
④タバコのヤニ
タバコを吸うと、歯の表面にタールという成分が付着し、歯が茶色くなってきます。タバコを吸う方は、気にされている方が多いと思います。ヤニも付着すると、それを足場にしてプラークや着色、ヤニなどが付きやすくなります。これも歯ブラシでは落とすのは困難です。
⑤バイオフィルム
歯の表面に、細菌が固まって作った膜のようなものです。台所やお風呂の排水溝にできたネバネバした物と、同じようなものです。プラークと違い歯の表面に強固に付着するため、歯みがきだけでは完全に落とすことができません。
⑥食べ物(食べかす)
食事をした後、食べた物が歯の表面に付着したものです。歯と歯の間に繊維質な食べ物が挟まったり、粘着質な食べ物は歯の表面に付着しやすいです。これは歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシを用いることで除去することが可能です。

2.歯科医院のクリーニングは自分の歯磨きと何が違うの?
歯のお掃除には、ご自身で行う歯みがきと、歯科医院で歯科衛生士や歯科医師によるクリーニングがあります。その違いはなんでしょうか。
前の項目で書いたように、歯に付着する汚れには歯ブラシで取れる汚れと、取れない汚れがあります。歯石やステイン、タバコのヤニといった頑固な汚れは、歯科医院で専用の道具を使ってクリーニングをしないと、取ることができません。
また歯みがきも、ご自身でされる口腔清掃だけではお口の中の隅々までしっかり行うことは難しく、歯と歯の間など、プラークが残りやすくなります。特に歯並びが良くない方は要注意です。
一度、汚れをすべて落としきれいにした状態でも、ご自身の歯みがきだけではどうしても歯石や着色などが、再び付着してきてしまいます。
歯ブラシの届きにくい所や磨き癖などにより、歯ブラシの当たりにくい所に溜まったプラークや、歯石といった汚れは虫歯や歯周病の原因になります。
これらの理由から毎日の歯みがきに加え、歯科医院での定期的なクリーニングを受けながら、ご自身の歯のケアをしていく必要があります。
歯科医院のクリーニングでは、プラークだけでなく歯石や着色をしっかりと落とします。
普段の歯みがきだけでは味わえなかった、歯のツルツル感や爽快感、そして本来の歯の色を味わって頂くことができます。そして歯周病の予防や改善にも、重要な役割があります。
定期的にクリーニングに来て頂くことにより、虫歯や歯周病などの早期発見にも繋がり、ひどくなる前に治療や予防処置を行うことができます。

3.歯科医院のクリーニングではどんなことをするの?
歯に付着した汚れの種類や状態により、クリーニングの種類もいくつかあります。
お口の中を検査し、それぞれの方に適したクリーニングを提案し行っていきます。
①スケーリング
歯の表面に、硬くこびりついてしまった歯石を除去します。専用の機械を用いて、歯石を除去していきます。歯石が多く付着している場合は、数回に分けて行うこともあります。
②着色除去
歯の表面に付着したステイン(着色)や、タバコのヤニを除去します。専用の機械を用いて、微粒子の粉末を空気と水と一緒に歯の表面に吹き付け、ステインを除去します。ステインや、タバコのヤニを除去する市販の歯磨剤も売られていますが、それらには研磨剤が多く含まれており歯を傷つけてしまい、さらに着色が付きやすくなってしまいます。着色やタバコのヤニが気になったら、歯科医院で取ってもらうのがベストでしょう。
③ブラッシング
ご自身の歯みがきだけでは、落としきれなかったプラークを除去します。歯の裏側や歯と歯の間など、磨きにくい所に残る磨き残しを、歯ブラシや歯間ブラシを使ってきれいにしていきます。
クリーニングを行うと同時に必要に応じ、歯ぐきの状態の検査や、歯みがきの方法の指導を行ったりもします。これにより普段の歯みがきのスキルアップや、モチベーションのアップにも繋がり、より健康な口腔内を保つことができます。
最後に
いかがだったでしょうか?
虫歯や歯周病は、一度なってしまうと治療を行っても元の状態には戻りません。また初期の段階では自分では気付きにくいため、歯や歯ぐきの痛みが出たり、症状が出てから気付くことが多いです。定期的な歯のクリーニングを歯科医院で行うことにより、虫歯や歯周病の予防ができたり、もし万が一なってしまった場合でも、早い段階で対処することができます。
歯に詰め物や被せ物が入っている場合は、天然の歯より汚れが付着しやすく、虫歯や歯周病にかかりやすいです。インプラントをされている方も、良い状態を長く維持するためには、定期的なクリーニングが必須となります。
歯科医院でのクリーニングは、いつまでもご自身の歯で食事や会話を楽しんで頂くにあたり非常に重要なことです!
CEセミナーアドバンスコースを受講しました!
2025年4月30日
皆さんこんにちは、歯科医師の坂牛です。
もうすぐゴールデンウィーク、待ち遠しいですね!旅行やお出かけの予定がある方も多いのではないでしょうか。
先日、当法人では新人歓迎会を行いました。今年は昨年に続き、屋形船で隅田川クルーズディナーです!両国からお台場を往復する2時間半、贅沢な美食と夜景を楽しみながら親睦を深めました。
(佐藤先生、いつもありがとうございます!)

今年の新人は総勢10名です!歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、放射線技師と、様々な職種の方が入社しました。このメンバーで更に充実した医療を皆様へご提供できますよう頑張っていきます。今後とも当法人をよろしくお願いいたします😊

話は変わりますが、先週末に愛知県名古屋市でCEセミナーに参加して来ました!
CEセミナーとは、歯の移植や外傷の治療で世界的な権威である月星光博先生が歯科医師卒後教育の目的で主催されているコースです。月星先生のご著書は世界各国の言語に訳され、46カ国で百数十回ものセミナーを行っておられるそうです。
昨年私はCEセミナーのベーシックコースに参加したのですが、月星先生の知識•技術だけでなく歯科医師としてのお心構えにとても感銘を受けました。そして今年はCEセミナーのアドバンスコースに挑戦しています。今回は津田先生と一緒に参加しました!
アドバンスコースでは、歯周外科•自家歯牙移植•MTM(歯の部分矯正)について6日間で学びます。今回はその3・4日目で、自家歯牙移植がテーマでした。

(セミナー会場の月星歯科にて)
歯の移植について簡単に説明します。自家歯牙移植とは、一つの口腔内で歯をある場所から他の場所へ移し替える処置のことです。虫歯や外傷が原因で大事な歯を残すことが難しくなってしまった時に、お口の中で機能していない歯(親知らず•矯正治療で抜歯予定の歯など)が残っている場合があります。
このような時に、残せない歯を抜歯し、その場所に自分の歯を移植する処置を自家歯牙移植といいます。
自家歯牙移植にはできる条件があります。
①患者の全身的問題が少なく外科処置が可能。糖尿病など代謝性疾患、免疫機能疾患がなく喫煙していない人が理想。
②機能に参加していない(本来はなくても構わない)歯がある。根の形態に凹凸が少なく、やや先細りの単根歯が理想。また、根未完成歯の方が根完成歯より予知性が高い。
③移植歯を植える受容側の骨に十分な高さと深さを確保できる。
また、成功率を左右する因子として以下の点があげられます。
•移植歯に生きた歯根膜が付着しており、移植後も歯根膜が生存し続けること
•移植歯の歯根形態、歯根完成度、歯髄の有無
•移植歯と移植床の適合度
•歯肉の適合
•患者の年齢(若いほど成功率が高い)
•全身疾患
•定期的なメンテナンス
再植や移植は必ずしも全て上手くいくというわけでなく、術後にトラブルを起こすこともあります。
移植したけれど、再植や移植をした数ヶ月後に歯根膜の損傷した部分から炎症で歯根吸収を起こすことがあります。また、数年後に骨と癒着してしまうことなどもあり、それらのリスクを理解した上で選択する必要があります。
今回のセミナーでは、自家歯牙移植の適応や月星先生の長期症例紹介の講義と模型を使った実習を行いました。
こちらは実際のCT画像を元に3Dプリンターで作成した移植歯の実寸大レプリカです。

実際のオペでも、このレプリカを移植床に試適しながら骨の削除量を確認します。以前は移植歯をそのまま試適していましたが、抜いた歯の周りに付着する歯根膜を傷つけてしまうことが難点でした。今はレプリカを使用することで、本物の移植歯を傷付けるリスクを最小限にできます。
模型の骨を削ったところ

顎の骨に歯を移植したイメージ

模型上で歯肉の縫合をしました!

自家歯牙移植にご興味がありましたらぜひご相談ください。次回のCEセミナーでは5月にMTM(部分矯正)を学ぶ予定です。今から楽しみです!
顕微鏡歯科学会に参加してきました!
2025年4月22日
歯科衛生士の宮内です。
最近暖かい日が続いていますが、皆さんどうお過ごしですか?花粉症で鼻水やくしゃみに悩まれている方も多いと思います。
さて、先日私は、徳島県で行われました「顕微鏡歯科学会」という学会に参加してきました。ちょっと専門的な名前なので、初めて耳にする方も多いかもしれませんね。これは、歯科用のマイクロスコープ(顕微鏡)を使った診療やケアについて、全国の歯科医師や歯科衛生士が集まり、最新の情報や技術を学び合う場です。
「歯医者さんで顕微鏡?」と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今では歯科の世界でも“見える”ということがとても重要視されています。たとえば、歯の根の治療(根管治療)や、歯石を取り除くスケーリング、虫歯の治療など、細かく繊細な作業が必要な場面がたくさんあります。マイクロスコープを使うことで、肉眼では見えなかった部分まで確認できるようになり、より正確で安全な処置が可能になるんです。
今回の学会では、実際に顕微鏡を使って行う歯科衛生士のケアについての講演や、臨床例の発表がありました。特に印象に残ったのは、歯石除去やバイオフィルム(細菌の膜)の除去なども、マイクロスコープを活用することで、患者さんの歯や歯ぐきを傷つけず、より丁寧に行えるということです。視野が拡大されることにより、これまで「感覚」で行っていた部分も、「見て確認しながら」処置ができるようになります。
また、患者さんは普段治療を受ける際、実際にお口の中を見ることはできず、何をされているかは分かりません。しかし、マイクロスコープでは処置を録画して、後で見返すことができます。録画した動画を患者さんと共有することによって、患者さんも安心して治療を受けることができますね。
日々の診療の中では、患者さん一人ひとりのお口の状態や生活スタイルに合わせたケアを心がけていますが、今回の学会で学んだことを活かして、さらに丁寧で精密なサポートができるよう、取り組んでいきたいと思っています。
これからも皆さまのお口の健康を守るパートナーとして、安心して通っていただけるよう努力してまいります。お口の中で気になることや不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。
【お口ぽかん】それ、クセじゃないかもしれません!
2025年4月21日
こんにちは、歯科医師の蔡です。
お子さんのお口、気がつくと「ぽかん」と開いていませんか?
「ただのクセかな?」と思われるかもしれませんが、実はそれ、“お口ぽかん”というれっきとした症状のひとつです。今回は、この「お口ぽかん」について、原因や影響、そしてご家庭でできる対策についてお話しします。
◆「お口ぽかん」ってなに?
「お口ぽかん」とは、無意識のうちに口が常に開いている状態のこと。
本来、リラックスしているときは、唇が自然に閉じているのが正常です。
お子さんに多く見られる症状ですが、大人でも癖になってしまっている方がいます。

◆なぜ口が開いてしまうの?
「お口ぽかん」には、いくつかの原因があります:
・鼻呼吸がうまくできない(口呼吸)
・舌の筋力が弱い、舌の位置が低い
・歯並びやあごの発達に問題がある
・アレルギーや鼻づまり(慢性鼻炎など)
・習慣的な姿勢(うつぶせ寝や猫背)
原因は一つとは限らず、複数が重なっていることも多いです。
◆放っておくとどうなるの?
「お口ぽかん」は見た目だけでなく、さまざまな影響を及ぼします:
・歯並びが悪くなる(出っ歯・開咬)
・あごの発育に悪影響
・虫歯や歯周病のリスク上昇
(唾液が減って自浄作用が弱まる)
・風邪をひきやすくなる
(口からウイルスが入りやすい)
・集中力の低下や姿勢の悪化


お口が開いているだけ…と思われがちですが、実は全身の健康にも関わる大切なサインなんです。
◆家庭でできるチェック方法
次の項目に当てはまるかチェックしてみましょう。
✅ テレビを見ているときに口が開いている
✅ 食事のときにくちゃくちゃ音を立てる
✅ いびきをかく
✅ 口呼吸が多い
✅ 猫背になりがち
一つでも当てはまるようなら、一度ご相談ください。
◆どうやって治すの?
治療や改善方法は、原因によって異なります。
・鼻づまりなどが原因なら耳鼻科との連携
・舌のトレーニング(MFT)や呼吸法の改善
・歯並びの問題は矯正治療が必要な場合も
・姿勢や生活習慣の見直し

当院では、お子さま一人ひとりの状態を丁寧に診断し、必要に応じて専門的な指導や治療を行っております。
◆まとめ
「お口ぽかん」は、ただのクセではなく、体や心のサインかもしれません。
大切なのは、早めに気づいて、早めに対処すること。
気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
お子さまの健やかな成長を、私たちがサポートいたします!
診断力アップセミナーに参加してきました!
2025年4月16日
こんにちは。歯科医師の堀井です😆
今月は岡山で木原敏裕先生の『診断力アップセミナー』に参加しました!!治療を成功させるためには、正確な診断力と明確な治療ゴールが欠かせません。このセミナーでは、診断力を高め、患者さんに最適な治療計画を立てるためのヒントを学び、臨床に活かせる新たな視点を得る機会となりました✨
セミナーでは受講生が自身の症例を発表し、木原先生が30年以上の経験をもとにフィードバックしてくれます。
似たような症状の患者さんに対して、どのような診査を行い、どのように診断を導き出したのか、その過程を木原先生の長期症例を通して学ぶことができます。
木原先生のアドバイスを受けながら、自身の思考プロセスを見直すことで、普段の診療での視点が少し広がった気がします。
治療計画を立案する上でどのポイントを優先すべきか、どのような質問を患者さんに投げかけるべきか、具体的なヒントを得られました。
これを繰り返すことで、診断の精度が上がっていく手応えを感じています。
今回のセミナーを通じて、治療ゴールを明確に設定し、患者様と共有することの重要性を改めて実感しました。患者さんが治療の目的や進捗を理解しやすくするためには、診断の段階でゴールを具体的に描くことが不可欠です!
初めての岡山での学びは、診断力を磨くための貴重な機会となり、今後の診療に活かせるヒントをたくさん持ち帰ることができました。📚
次回のセミナーも今から楽しみです。こうした学びを一つずつ積み重ね、長期的に安定する歯科医療の提供を目指していきます。👊✨
