不正咬合は機能障害です!
2024年3月18日
こんにちは!
歯科技工士の今井です。
暖かくなり、過ごしやすい日が増えてきましたね!
桜の開花がたのしみです🌸
4月からの新生活に向けて、身の回りのこと・お口のことを見直してみるのはいかがでしょうか??
さて、今回のブログでは【不正咬合】についてお話しをしていきます☺︎
みなさんご自身の歯並びに関心はありますか?
歯並びは見た目だけではなく、お口の健康・体の健康に大きく関わってきます。
不正咬合とは、歯並びや噛み合わせの状態が良くない状態の総称です。
歯の位置や骨の大きさ・骨の発育状態、上下の歯の噛み合わせなどから起こり、
放置すると日常生活に支障が出る場合もあります。
〜不正咬合の種類について〜
①叢生(そうせい)
口腔内に歯が十分に生えるスペースがなく、歯が重なり合ったり、
前後互い違いになって生えている状態をいいます。
歯並びがガタガタな状態や八重歯も叢生に入ります。
歯ブラシがうまく当たらずに磨き残しが出やすいため、虫歯や歯周病にかかりやすくなると言われています。
また、治療をしたとしても同じ部分に汚れが蓄積しやすいため虫歯や歯周病が再発しやすい傾向があり、
結果的に歯が長持ちしづらくなります。
②上顎前突(じょうがくぜんとつ)
出っ歯と言われる噛み合わせのことを言います。
歯が前に出ていることで口が開いたままになりやすく、
お口の中の唾液が乾いてしまう状態になりやすいです。
唾液の持つ自浄作用や殺菌作用などの働きがうまく行われず、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
また、上の前歯が出ていることで前歯で上手に物が噛めず、
その分奥歯への負担がかかりやすいことによってさまざまなトラブルが起こります。
③反対咬合(はんたいこうごう)
受け口とも言われ、咬み合わせたときに下の前歯が上の前歯よりも前に出ている状態をいいます。
他の歯並びと異なり、受け口は話したり笑ったりしていない時も気になりやすいため、
コンプレックスになりやすいだけでなく、身体の歪みや肩こり、頭痛など全身に影響する可能性があります。
骨格が影響している方は外科的な矯正が必要になる場合もあります。
④開咬(かいこう)
オープンバイトとも呼ばれ、奥歯で咬んでも前歯が噛まない状態を言います。
奥歯の負担がかかりやすいことによってさまざまなトラブルが起こります。
食事をするときに顎に大きな負担がかかり、顎関節症を誘発しやすいとも言われています。
舌癖がある方はこのような噛み合わせになりやすく、開咬は将来歯を失うリスクが高いと言われています。
⑤過蓋咬合(かがいこうごう)
前歯の咬み合わせが深い状態を言います。
笑った時に下の前歯が隠れて見えない方はこの不正咬合に当てはまります。
過蓋咬合は奥歯の噛み合わせが深いことにより、噛み合わせのバランスが悪くなり、
奥歯に強い力がかかるため、補綴物が破損しやすいです。
過蓋咬合を放置すると、被せ物や詰め物が破損しやすくなるリスクが高まり、
歯を早くに失ってしまう場合もあります。
これらの不正咬合は遺伝や生活習慣、悪習癖などにより引き起こされます。
今は全く問題がなくても、噛み合わせが悪いまま生活を送っていると
「食べ物をうまく噛めない」「うまく発音できずに言葉が崩れる」「口をうまく閉じることができない」
といった症状が出てくる可能性があります。
また、歯並びによっては歯の一部が隠れることから歯磨きが不十分な箇所ができてしまうため、
虫歯や歯周病になるリスクも高まります。
さらに顎の関節に負担がかかることで疲れやすくなったり、頭痛や肩凝りを感じたりすることもあります。
このように、不正咬合が引き起こすトラブルは、お口だけではなく全身の健康にも大きく関わってきます。
また、当院では成人の方だけではなく、小児矯正にも力を入れています。
子供の頃からの歯並びは大人になっても影響してきます。
子供の頃から矯正治療で口腔内を整えてあげることが重要です。
歯並びがいいことは審美面だけでなく、発音や姿勢などにも影響してきます。
ただ歯並びを改善するのではなく、お子様が虫歯になりにくい健康な口腔内で維持できるよう
良い習慣をつけていく事が大切です!
人生100年時代と言われている今、長く自分の歯で食事が楽しめるよう、
今回を機に自分や身の回りの家族のお口に興味をもってみるのはいかがでしょうか?
①〜⑤の不正咬合にに当てはまる方、歯並びが気になる方はぜひ一度当院にご連絡ください!