口腔機能低下症について
2025年9月8日
こんにちは!歯科医師の津田です😊
9月に入りましたが暑い日が続きますね☀️
早く涼しく過ごしやすい天候になってほしいです🍁
さて今回のテーマは口腔機能低下症についてです。
まず口腔機能低下症とは、
加齢とともに筋力が落ちていくように、実はお口の働きも少しずつ衰えていきます。
お口の中のさまざまな機能(噛む、飲み込む、話すなど)が複合的に低下している状態を指します。
このお口の機能の衰えを総合的に診断したものが「口腔機能低下症」です。
口腔機能低下症のチェックポイントはこちらの項目です。
1. お口の中の汚れ(口腔衛生)
2. お口の乾燥具合
3. 噛む力(咬合力)
4. 舌や唇の動き(発音や口の動きの速さ)
5. 舌の押す力(舌圧)
6. 噛む能力(咀嚼機能)
7. 飲み込む力(嚥下機能)
これらの項目をチェックして基準値より低い場合は口腔機能低下症と診断していきます。
お口の機能は「食べる」「話す」「表情を作る」など、生活の質に直結します。
特に高齢になると、
• 食事が取りにくくなる → 栄養不足
• むせやすくなる → 誤嚥性肺炎のリスク
• 噛む回数減少 → 脳への刺激減少
といった悪循環に陥りやすいです。
全身状態の健康の影響にもつながります。
口腔機能低下症と診断されたら、お口のまわりの筋肉トレーニングやケアをしていきます。
パタカラ体操というお口の動きを鍛える運動、
舌の運動、
唾液腺マッサージなどのやり方を指導します。
自分は大丈夫と思っていても、もしかしたら口腔機能低下症になっているかもしれないので、まずは検査から受けてみてください!
低下しすぎていると筋力を取り戻すのはとても大変なので、早期に検査して現状を把握することが大切です。
特に入れ歯の方は噛む力が衰えやすいです。
要チェックです!

お口の衰えは、全身の健康への入り口でもあります。
ちょっとした違和感も放置せず、早めのチェックでおいしく・楽しく食べられる未来にしていきましょう!




