夜中に歯がズキズキ痛んで治らない時、朝まで待てる応急処置
2026年9月11日
船橋の自宅で夜中に急に歯がズキズキ痛み出し、朝まで我慢するべきか不安になった経験はありませんか。布団に入って横になった途端に痛みが強まり、眠れないまま朝を迎えてしまうという声は、診療の中でも度々耳にします。今回は、夜間に歯がズキズキする原因と、朝まで待てないときに自宅でできる応急処置について、船橋駅南口から徒歩2分の当院の視点から整理してご説明します。
夜中に歯がズキズキ痛むのはなぜ?考えられる原因

虫歯(う蝕)による歯髄炎
歯の中心には「歯髄」と呼ばれる神経や血管の集まった組織があります。虫歯が象牙質を越えて歯髄まで達すると、細菌感染によって歯髄が炎症を起こし、何もしていなくてもズキズキと拍動するような痛みが生じます。歯周病とむし歯は歯科の二大疾患ともいわれ、成人が歯を失う主な原因になっています。歯周病とむし歯(う蝕)は歯科の2大疾患といわれており、成人期において歯を失う原因の多くは、歯周病もしくはむし歯によるものです[5]。初期の虫歯であれば冷たいものがしみる程度ですが、歯髄まで炎症が進むと、刺激がなくても自発的にズキズキと痛むようになります。
歯周病・智歯周囲炎など歯ぐきの炎症
歯そのものではなく、歯を支える歯ぐきや骨に炎症が起きて痛みが出るケースもあります。歯周病が進行すると歯ぐきが腫れて痛みを伴うことがあり、親知らずの周囲に炎症が起こる「智歯周囲炎」も夜間の痛みの原因になりやすい症状です。当院では、痛みの原因が歯そのものにあるのか歯ぐきにあるのかをレントゲンや視診で確認し、原因に応じた治療方針を立てるようにしています。
なぜ夜間や横になると痛みが強くなるのか
日中は気にならなかった痛みが、就寝時に強まると感じる方は少なくありません。これは横になることで頭部への血流が増え、炎症を起こしている歯髄や歯ぐきの血管が拡張し、内部の圧力が上がって神経を刺激しやすくなるためと考えられています。また、日中は仕事や家事に意識が向いていて痛みを感じにくく、夜になって静かな環境に身を置くことで痛みへの意識が集中しやすくなることも一因です。
歯がズキズキ痛むのに我慢していいの?
我慢のリスク
「そのうち治まるだろう」と痛みを我慢し続けると、炎症が広がって腫れが強くなったり、痛みで眠れず日常生活に影響が出たりすることがあります。歯髄炎が進行し歯髄が壊死すると、一時的に痛みが引いたように感じられることもありますが、これは治ったわけではなく、根の先に炎症が広がって別の痛みが生じる前段階であることが多いため注意が必要です。
すぐに受診が必要な危険な症状
以下のような症状がある場合は、応急処置だけで様子を見るのではなく、できるだけ早い受診を検討してください。
| 症状 | 考えられる状態 |
|---|---|
| 顔や顎が腫れてきた | 感染が広がっている可能性 |
| 発熱を伴う | 炎症が全身に影響している可能性 |
| 口が開けにくい | 智歯周囲炎や顎関節への炎症波及の可能性 |
| 市販薬が全く効かない激しい痛み | 歯髄炎や膿の貯留が進行している可能性 |
船橋で夜間・休日に頼れる窓口
強い痛みが続き、市販薬でも和らがない場合は、地域の休日・夜間の歯科救急窓口も選択肢の一つです。船橋市では、公益社団法人 船橋歯科医師会 かざぐるま休日急患・特殊歯科診療所が休日診療の案内を行っており、日曜日・祝休日には応急処置のみを行う診療体制が整っています[1]。他の自治体でも同様の仕組みがあり、たとえば大阪府歯科医師会では日曜、祝日および年末年始における歯科領域の痛み等に対して応急処置を行っています[2]。継続的な治療は行っておりませんのでご注意くださいと案内されています。横浜市歯科医師会も同様に休日や夜間に急な歯の痛みなどでお困りの方に応急(救急)処置を行いますので、原則として虫歯の治療や仮歯を作る等の診療は行いませんとしており、こうした窓口はあくまで一時的な痛みの緩和が目的である点は共通しています[3]。愛知県歯科医師会も各地域に緊急医療センターを設置し休日の緊急歯科治療に備えていますと説明しており、地域ごとに応急処置の受け皿が用意されていることがわかります[4]。翌日以降は、かかりつけの歯科医院で根本的な治療を受けることが前提になりますので、当院では日曜9時〜12時の診療も行い、休日急患診療所を受診された方の継続治療にも対応しています。
朝まで待てない時にできる応急処置とセルフケア

患部を冷やす正しい方法
歯がズキズキ痛むときは、炎症によって患部の血流が増え、神経が刺激されやすい状態になっています。濡らして絞ったタオルや冷却シートを、痛む側の頬の外側に当てて穏やかに冷やすと、一時的に痛みが和らぐことがあります。氷を直接歯や歯ぐきに当てたり、冷やしすぎたりすると刺激が強すぎて逆効果になる場合があるため、あくまで「頬の外側から、心地よい程度に」冷やすことを意識してください。
市販の鎮痛剤の使い方
自宅に鎮痛剤があれば、添付文書の用法・用量を守って服用することも応急処置の一つです。効果が出るまでに時間がかかることもあるため、痛みが出始めた段階で服用しておくと、就寝中の痛みの軽減につながりやすくなります。持病がある方やほかの薬を服用中の方は、薬剤師や医師に相談したうえで使用してください。
やってはいけないNG行動
以下の行動は、炎症を悪化させ痛みを強めてしまう可能性があるため避けましょう。
- 患部を温める(お風呂・こたつ・温湿布など)
- 飲酒をする
- 患部を指や歯ブラシで強く刺激する
- 硬いものを痛む側で噛む
- 長時間うつむいたり横になったりして頭に血流を集める姿勢を続ける
これらはいずれも患部周辺の血流を増やし、神経への刺激を強めてしまう方向に働くため、朝まで痛みを乗り切りたいときには特に注意してください。
まとめ
- 夜中の歯のズキズキした痛みは、虫歯による歯髄炎や歯周病・智歯周囲炎など、歯や歯ぐきの炎症が主な原因として考えられます。
- 横になると血流が増えて神経が刺激されやすくなるため、日中より夜間に痛みを強く感じやすくなります。
- 顔の腫れ・発熱・口が開きにくいなどの症状がある場合は、応急処置だけに頼らず早めの受診を検討してください。船橋市のかざぐるま休日急患・特殊歯科診療所など、地域の休日窓口も選択肢の一つです。
- 朝まで待てないときは、頬の外側からの穏やかな冷却と、用法を守った市販鎮痛剤の服用が基本の応急処置になります。
- 温める・飲酒・患部への刺激といったNG行動は避け、翌日以降はかかりつけの歯科医院で根本的な治療を受けることが大切です。
船橋で急な歯の痛みにお悩みの方は、船橋駅南口徒歩2分の当院までご相談ください。日曜9時〜12時も診療しておりますので、休日に痛みが続く場合や応急処置を受けた後の継続治療についても、初めての方へ(初診の流れ)からご確認のうえお気軽にお越しください。
参考文献
[1] 船橋市「休日や夜間の診療案内」city.funabashi.lg.jp
[2] 大阪府歯科医師会「休日・夜間緊急歯科診療」oda.or.jp
[3] 横浜市歯科医師会「休日・夜間に歯が痛んだら」yokoshi.net
[4] 愛知県歯科医師会「休日・夜間の緊急歯科医療機関」aichi8020.net
[5] e-ヘルスネット「歯周病とは」kennet.mhlw.go.jp




