顕微鏡歯科学会に参加してきました!
2025年4月22日
歯科衛生士の宮内です。
最近暖かい日が続いていますが、皆さんどうお過ごしですか?花粉症で鼻水やくしゃみに悩まれている方も多いと思います。
さて、先日私は、徳島県で行われました「顕微鏡歯科学会」という学会に参加してきました。ちょっと専門的な名前なので、初めて耳にする方も多いかもしれませんね。これは、歯科用のマイクロスコープ(顕微鏡)を使った診療やケアについて、全国の歯科医師や歯科衛生士が集まり、最新の情報や技術を学び合う場です。
「歯医者さんで顕微鏡?」と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、今では歯科の世界でも“見える”ということがとても重要視されています。たとえば、歯の根の治療(根管治療)や、歯石を取り除くスケーリング、虫歯の治療など、細かく繊細な作業が必要な場面がたくさんあります。マイクロスコープを使うことで、肉眼では見えなかった部分まで確認できるようになり、より正確で安全な処置が可能になるんです。
今回の学会では、実際に顕微鏡を使って行う歯科衛生士のケアについての講演や、臨床例の発表がありました。特に印象に残ったのは、歯石除去やバイオフィルム(細菌の膜)の除去なども、マイクロスコープを活用することで、患者さんの歯や歯ぐきを傷つけず、より丁寧に行えるということです。視野が拡大されることにより、これまで「感覚」で行っていた部分も、「見て確認しながら」処置ができるようになります。
また、患者さんは普段治療を受ける際、実際にお口の中を見ることはできず、何をされているかは分かりません。しかし、マイクロスコープでは処置を録画して、後で見返すことができます。録画した動画を患者さんと共有することによって、患者さんも安心して治療を受けることができますね。
日々の診療の中では、患者さん一人ひとりのお口の状態や生活スタイルに合わせたケアを心がけていますが、今回の学会で学んだことを活かして、さらに丁寧で精密なサポートができるよう、取り組んでいきたいと思っています。
これからも皆さまのお口の健康を守るパートナーとして、安心して通っていただけるよう努力してまいります。お口の中で気になることや不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。