クラウンレングスニング/エクストルージョンとは
2025年1月20日
こんにちは。歯科助手・トリートメントコーディネーターの川上です。
年が明けてあっという間に1月も終わりが近づいています。朝布団から出るのが辛いくらい寒い日が続いておりますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今日は、クラウンレングスニングとエクストルージョンについてお話したいと思います。どちらも初めて聞く言葉という方が多いのではないでしょうか?
◉クラウンレングスニング
クラウンレングスとは、歯冠長延長術とも言います。
歯の周りの歯肉や支えてる骨(歯槽骨)を下げて、その下にある虫歯や割れている歯の部分を歯肉から数㎜上に出す治療法のことです。
歯は歯肉から2㎜以上出ていることで被せ物の寿命が長持ちします。
通常歯と歯肉の境目より下の深い虫歯は治療ができないため、抜歯になってしまいます。歯が割れてしまった場合も同じです。
クラウンレングスニングを行うことによって、虫歯の治療や割れた歯に土台を立てることが可能となり、結果的に抜歯をせずに被せ物を作ることができます。
《メリット》
・抜歯をせずに自分の歯を残すことができる
・被せ物が外れにくくなる
《デメリット》
・外科の手術が必要になる
・歯が少し長く見える、歯肉のラインが下がる
・自費診療になるため、コストがかかる
◉エクストルージョン
エクストルージョンとは、部分矯正の一種で矯正的挺出術とも言います。
埋もれた歯根を歯肉の上まで引っ張り出す方法です。歯根に金属のフックを取り付けて部分矯正用のゴムの力でゆっくり引き上げます。歯を引っ張りあげてから骨ができるまで少し待つ必要があり、治療期間は大体1ヶ月以上はかかってきます。
エクストルージョンもクラウンレングスニングと同じく歯肉の境目の虫歯や割れてしまった歯に適用となります。
《メリット》
・抜歯せずに自分の歯を残すことができる
《デメリット》
・治療期間がかかる
・挺出により、健康な天然歯よりも骨に埋まっている歯根の部分が少なくなるため、寿命が短くなる可能性がある
・自費診療のため、コストがかかる
クラウンレングスニングもエクストルージョンも抜歯を回避する方法です。歯を抜いてしまう前に「残せるかどうかもう一度検討したい」という方は是非当院に一度ご相談ください。