院内で作成している技工物について

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院内で作成している技工物について

2024年12月23日

こんにちは。

歯科技工士の関です。

一気に気温が下がり最近ではインフルエンザが流行っていますが、皆様体調にはお気をつけてお過ごしください。

 

今回は当院で作成している技工物についてお話したいと思います!

 

まず技工物とは、歯科医師の指示に基づいて歯科技工士が制作した義歯(入れ歯)や補綴物(差し歯や銀歯)のことです。

技工物は大量生産品ではなく患者様一人一人のオーダーメイドなので技工士の経験や技術によって品質や仕上がりが異なります。

 

技工物は、歯科医院内で歯科医師や歯科技工士が作る場合もありますが、歯科技工所に発注して作ってもらうことも多いです。

一般的な歯科医院では院内に技工所を併設しておらず、外注することがほとんどですが、当院には私を含めて2名の歯科技工士が在籍しており、外部にも発注しておりますが院内でも色々な種類の技工物を作成しております。

  

セレック

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セレック治療は、コンピューターを使用して補綴物(被せ物や詰め物)の設計・製作をするCAD/CAMシステムを使用したセラミック治療法です。

以前までセラミックの歯を製作するためには、患者の歯型を取って設計し、それをもとに歯科技工士がセラミックの粉を盛り、焼いていました。

長い製作時間がかからないため、短時間で補綴物の製作が可能な治療法です。

また、セラミックブロックを機械が削り出すため、従来よりも精度が高い補綴物を作り出すことができるようになりました。

そんなセレック治療にもいくつかデメリットがあります。

 

・セラミックの被せ物は金属に比べると被せる歯の切削量が多い

・すべてのケースに適用できるわけではない

・保険適用できるケースが限定される

 

それぞれのデメリットを詳しく解説します。

 

セラミックの被せ物は金属に比べると被せる歯の切削量が多い

セラミックの被せ物は耐久性を確保するために、ある程度の厚さが必要となります。

そのため、金属の被せ物に比べると被せる歯の切削量を多くしなければなりません。

残念ですが、セレック治療はすべてのケースに適用できるわけではありません。

 

小児矯正装置

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小児矯正装置はいくつか種類がありますが当院で主に作成しているリンガルアーチ、ファン、ハイラックスについて説明してきます。

 

ハイラックス

上あごの2~4歯に装着されたバンドと、上あご中央に位置する拡大ねじによって構成される固定式装置となります。拡大ねじを回すことで、狭い上あごを徐々に広げる作用があります。

上あごの中央を縦断する「正中口蓋縫合」をで離開・拡大することで、そこに新たな骨が作られ、上あご自体の側方拡大が図られます。

離開により上あご前歯に隙間が生じてきます。

「正中口蓋縫合」を離開する最適な年齢は8~15歳ごろとされ、後戻りを考慮すると拡大量は6~7mmが限界といわれています。

上あご中央に位置された拡大ねじを、患者さん本人あるいは保護者の方がスクリューキーを使って回転しますが、慣れるまで扱いを難しく感じることがあります。

キログラム単位の強い力が発揮されるため、疼痛を感じることがあります。

上あごを拡げることで鼻腔(上あごの上に位置)も拡大されるため、鼻通りの改善も期待できます。

※正中口蓋縫合とは、左右二つに分かれた上顎骨正面にある繋ぎ目を指します。

癒合前に急速拡大を行うことで積極的な上あごの拡大が可能となります。

癒合するのはおおよそ10歳ごろとされていますが、成長には個人差があるため、それ以降でも使用されることもあります。

 

リンガルアーチ

様々な使用目的がありますが、主に混合歯列期までの、前歯反対咬合の改善したい場合に用いられる下顎の固定式装置となります。

左右奥歯(大臼歯・乳臼歯)にバンドを装着し、バンド同士を太いワイヤーで、歯列の内側に沿うように連結維持した構造となっています。

歯を動かしたい場合には、弾性ワイヤーが付与されます。(上下ともに適応となります)

適応の目安として、1本~数本の歯を2~3ミリ傾斜移動させることで、治療目的が達成可能な場合に用いられます。

その他の目的として、奥歯の固定や、埋伏歯を引っ張る土台、保隙目的で使用されます。

 

ファン

急速拡大装置のファンとは、扇状に拡大するためのスクリューです。上顎の幅を広げるために使用され、前方部の積極的拡大に用いられます。

急速拡大装置は、上顎の横幅を広げる固定式の装置で、顎の骨が柔らかい時期に治療を行うことで、永久歯がきれいに生え揃うスペースを確保することができます。

 

ナイトガード

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歯科医院のナイトガードとは、就寝中の歯ぎしりや食いしばりから歯や顎を守るためのマウスピースです。患者さんの歯型に合わせて作成されるため、フィット感が高く効果的です。

ナイトガードは、硬いアクリル樹脂などで作られており、下顎が動いて噛みこもうとしてもスルスル滑って力が分散されます。

歯ぎしりや食いしばりは無意識に行われるため、自分で気づいて止めることができないため、改善が難しいと言われています。

ナイトガードには、ゴム製のソフトタイプとレジン製のハードタイプの2種類があります。

ソフトタイプはスポーツ用マウスピースに似ており、着用感はよいですが耐久性に欠ける可能性があります。

一方、ハードタイプは一定の硬さを保ちながらも歯より柔らかい素材のため、歯ぎしりや食いしばりから歯を守ります。

 

今回は院内で作成している技工物についてお話させていただきましたがいかがでしたでしょうか?

知らなかったこともあったと思いますのでもし歯科医院に来院された際にはお気軽にDr.や衛生士に相談してみてください!

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