エアフローについて
2024年12月9日
こんにちは。
歯科助手・トリートメントコーディネーターの川上です。
本格的に寒くなってきましたね。
今週からまた気温が下がるそうなので、皆様体調にはお気をつけてお過ごし下さい。
今日はエアフローについてお話します。
エアフローとは、歯科で受けられるクリーニングメニューの1つです。
エアフローは、微粒子のパウダーをジェット水流で吹き付け、歯の表面や歯の間の汚れを落とし歯本来の色に近づけるクリーニング方法です。スケーリングと違って歯や歯茎に負担をかけず、短時間で効率的に汚れを除去できることが特徴です。鋭利な器具を使わないため、歯茎の出血や痛みを伴うリスクが少ないのも魅力です。
また、エアフローは歯周ポケットの洗浄も行ってくれるので、虫歯や歯周病予防にもなります。
虫歯や歯周病の原因でもあるバイオフィルムも落としてくれます。
歯垢は食後の歯磨きで取り除くことができますが、膜のようになって歯に付着しているバイオフィルムの状態になると、歯科医院のクリーニングでないと取り除くのが難しくなります。
当院では、EMS社の「エアフロー ワン」を導入しています。
2種類のパウダーを使い分けています。
【エアフローパウダープラス】
歯肉縁上・縁下のバイオフィルム除去、ブラケット周囲、修復・補綴物、インプラント周囲など幅広い症例に使用でき、水溶性のパウダーのため不快感が少ないです。
【エアフローパウダーレモン】
歯肉縁上の頑固なステイン除去に使用できます。
エアフローパウダーレモンはさわやかなレモンテイストです。
現在、エアフローに使用されているパウダーには、
・炭酸カルシウム
・重炭酸ナトリウム
・グリシン
・エリスリトールの4種類があります。
種類によってパウダーの粒子の大きさが異なり、炭酸カルシウム、重炭酸ナトリウム、グリシン、エリスリトールの順番で粒子が小さくなります。
当医院で使用しているパウダーは、炭酸水素ナトリウムとエリスリトールです。
①炭酸水素ナトリウム(エアフローパウダーレモン)
平均粒子径:40μm
炭酸水素ナトリウムは、重曹とも呼ばれます。
重度の色素沈着や早期歯石の除去に非常に効果的です。
主成分が炭酸水素ナトリウムなので高血圧、高ナトリウム血症などナトリウム摂取に制限ある患者さんには使えませんので、使用前にご持病の確認をさせてもらいます。
②エリスリトール(エアフローパウダープラス)
平均粒子径:14μm
糖アルコールの一種で甘い味がします。
エリスリトールの粒子は直径がわずか14μmで歯科分野の中ではとても微細な粒子です。
天然歯、補綴物、インプラント、矯正ブラケット様々なものに対応できます。
エアフローは、保険外診療になりますが10分単位からできるお手軽なクリーニングメニューです。
気になる方はお気軽にスタッフにお尋ね下さい!!