冬に多いお口のトラブル
2026年1月24日
こんにちは、歯科医師の大石です。当院のブログをご覧いただきありがとうございます
新しい年を迎え、寒さが一段と厳しくなってきましたね。実は、冬は季節特有の要因から、お口のトラブルが増えやすい時期であることをご存知でしょうか?
今回は「冬に多いお口のトラブル」をテーマに、その原因と対策について分かりやすく解説します。
1. 冬に「歯がしみる」のはなぜ?
冬になると「冷たい水でうがいをすると歯がキーンとしみる」というご相談が急増します。これには主に3つの理由があります。
- むし歯による痛み: 虫歯が進行してくると冷たい水が染みることがあります。虫歯の程度によっては神経を取る必要があることも…
- 歯周病で歯茎が下がることでの痛み:歯周病で歯茎が下がると根っこが露出して染みやすくなります。
- 歯が削れたり、ヒビによる痛み: 噛み締めや歯磨きのし過ぎによって歯が一部欠けたり、ヒビが入ることで冷たい水が染みることがあります。歯医者さんですら見落としてしまうこともある細かいヒビが入っていることも…
- 酸性食品などによるもの:お酢や清涼飲料水などの酸性食品の頻回摂取を行うと歯が溶けて滲みやすくなることがあります。
- ホワイトニングなど薬剤によるもの:ホワイトニングの薬剤を使用すると染みることがあります。適量を適正に使用し、異常が出たら相談しましょう。
【対策】
単純な知覚過敏であれば知覚過敏用の歯磨き粉で改善することもあります。虫歯などの病気が隠れていることもあるので気になる方は早めの受診をお勧めします。
2. お口の中も「乾燥」に注意!
冬は空気が乾燥していますが、実はお口の中も乾燥しやすくなっています。
- ドライマウスの進行: 外気の乾燥に加え、暖房器具の使用、水分摂取量の減少によって唾液の分泌量が減り、お口の中が乾いてしまいます。
- 唾液の重要な役割: 唾液には「お口の中を洗浄する」「細菌の繁殖を抑える」「再石灰化(歯を修復する)」という大切な働きがあります。
唾液が減ると、虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、口臭の原因にもなります。年齢とともに唾液の量が減ることがあります。
【対策】
こまめな水分補給を心がけましょう。また、よく噛んで食べることで唾液の分泌を促したり、唾液腺マッサージを行うのも効果的です。唾液を作る唾液腺の病気も隠れていることがあります。
3. 歯ぐきの腫れと免疫力の関係
「年末年始の忙しさが落ち着いた頃に歯ぐきが腫れた」という方も多くいらっしゃいます。
冬は寒さによるストレスや、不規則な生活(忘年会・新年会など)で免疫力が低下しがちです。普段は大人しくしている歯周病菌が、体の抵抗力が弱まった隙を狙って暴れ出し、炎症を引き起こします。
【対策】
十分な睡眠とバランスの良い食事をとり、免疫力を維持しましょう。また、疲れが溜まっている時こそ、丁寧なブラッシングを心がけてください。
お口の健康を守るために
冬に起こりやすいお口のトラブルについて説明しました。
「冷たい水がしみるだけだから」「ちょっと腫れただけだから」と放置せず、違和感があればお早めにご相談ください。万全のケアで、寒い冬も健やかなお口で過ごしましょう!




