全身の健康と歯周病の関係について
2025年7月7日
みなさんこんにちは!
歯科技工士の今井です。
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ムシムシと暑い日が続いていますね。
こまめな水分補給をして、体調には十分にお気を付けください!
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今回は、【全身の健康と歯周病の関係】についてお話ししていきます。
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歯周病は「お口の病気」と思われがちですが、実は全身の健康とも深く関係している事を知っていますか??
歯ぐきの炎症が全身へ影響を及ぼすことが、近年の研究で次々と明らかになっています。
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そもそも、歯周病とはどんな病気か知っていますか?
歯周病とは、歯と歯ぐきの境目にたまったプラーク(細菌のかたまり)によって歯ぐきが炎症を起こす病気です。
進行すると歯を支える骨が溶け、最悪の場合歯が抜けてしまうこともあります。
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◆ 全身の病気との関係
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1. 糖尿病
歯周病と糖尿病は相互に悪影響を与える「二人三脚の関係」です。
糖尿病があると免疫力が低下し、歯周病が悪化しやすくなります。
逆に、歯周病を治療することで血糖値のコントロールが改善することも確認されています。
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2. 心臓病(動脈硬化・心筋梗塞など)
歯周病菌が血管に入り込み、動脈硬化を引き起こす原因になることがあります。
これが心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めるとされています。
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3. 誤嚥性肺炎
高齢者に多い肺炎のひとつで、歯周病菌が唾液と一緒に気管に入り込むことで肺炎を引き起こします。
口腔内を清潔に保つことが重要です。
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4. 妊娠への影響
妊婦さんが歯周病を患っていると、早産や低体重児出産のリスクが高くなるといわれています。
妊娠前後の口腔ケアはとても大切です。
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健康の入り口はお口から!
歯ぐきの状態は、全身の健康状態を映す「バロメーター」です。
毎日の歯みがきや定期的な歯科検診は、お口だけでなく体全体を守る大切な習慣です。
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◆ 歯周病を予防するには?
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① 正しい歯みがき(セルフケア)が基本!
歯周病の原因は歯垢(プラーク)=細菌のかたまり。
これを毎日しっかり取り除くことが第一です。
・歯と歯ぐきの境目を意識してみがく
・やわらかめの歯ブラシでやさしく丁寧に
・1日2~3回、1回あたり最低2~3分みがく
・フロスや歯間ブラシも併用すると効果的!
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✓自分に合ったみがき方や道具は、歯科医院でチェックしてもらいましょう!
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② 歯科医院での専門的ケア(プロケア)
歯周病が進行している場合、歯科医院での治療が必要です。
【初期~中等度の場合】
歯垢が石のように硬くなった「歯石」を専用の器具で取ります。
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【重度の場合】
歯ぐきの中にある歯石を取るための歯周外科手術が必要になることも。
状態によっては、抜歯や再生療法などが検討されるケースもあります。
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③ 定期メンテナンスが大事!
歯周病は「再発しやすい病気」です。
治療が終わっても油断せずに、
・3ヶ月ごとの定期検診
・専門的なクリーニング
・生活習慣の見直し(喫煙・食生活など)
の3つを継続しましょう!
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健康的なお口の維持が、全身の健康を保つことにも繋がります!
歯周病は、今はなにも症状がなくても自分が気づかないうちに進行していることが多い病気です。
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健康で長生きするために、一度お口の検査をするところから始めてみましょう。
当院はお子様からご高齢の方まで、幅広い年代の方の診療をおこなっています。
ご家族でのご来院も大歓迎です!みなさまのご来院をお待ちしております!



