CMでよく聞く歯周病ってどんな病気?
2023年2月20日
皆さんこんにちは!
歯科助手・トリートメントコーディネーターの長岡です!
今回は歯周病についてお話ししたいと思います!
〈歯周病とは?〉
歯周病とは、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りにある歯茎(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。
歯と歯茎の境目(歯肉溝)のおそうじが行き届かないでいると、そこに多くの食べかすや細菌がたまり歯茎が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりします。
自覚症状に乏しいため、気が付かないうちにさらに進行すると、膿がでたり歯が揺れてきて、最後には歯を抜かなければならなくなってしまう病気です。
日本人の歯を失う原因の第1位(37%)は歯周病ということも明らかになっています。
〈歯周病は治るの?〉
現在では歯周病は、予防ができ治療も可能です。
大切なのは『予防、診断、治療』そしてなにより『メンテナンス』です。
近年、歯周治療は急速な進歩を遂げています。
以前は「不治の病」とさえ言われていた歯周病も、現在では進行を阻止することが可能となり、健康を取り戻すことができます。
まず、歯周病の原因はお口の汚れなので、それをためない、増やさないことが基本です!
そのためには・・・
①正しい磨き方で毎日お口の中をキレイにすることです。
歯の表面を汚れのない清潔な状態にしておく事が何より大切です。
②歯茎の中まで入っている歯石を完全に取り除き、さらに根の表面を滑らかにして炎症を引き起こす細菌を徹底的に取り除くことです。
③傷んだ歯茎、骨を治療して健康に近い歯茎にすることです。
④健康の保持のため歯科衛生士による専門的なクリーニングなどのメインテナンスを定期的に受けることです。
〈歯周病の原因とは?〉
次のことも歯周病を進行させる因子(リスクファクター)となります。
◎糖尿病
◎喫煙
・歯ぎしり、くいしばり、かみしめ
・不適合な詰め物、被せ物や入れ歯
・不規則な食習慣
・ストレス
・全身疾患(糖尿病、骨粗鬆症、ホルモン異常)
・薬の長期服用
・部分的に歯がない(歯がある方で噛むため負担が増加し、歯周病を部分的に進行する)
・両親が若い時から入れ歯だった
・口で呼吸することが多い
・免疫抑制剤を飲んでいる、あるいは免疫低下の状態
このような方は歯周病になりやすい、あるいは進行が速い傾向にあるため、歯科医師に相談することをお勧めします。
〈思い当たる症状をチェックしましょう!〉
【全体】
①口臭を指摘された・自分で気になる
②朝起きたら口の中がネバネバする
③歯みがき後に、毛先に血がついたり、すすいだ水に血が混じることがある
【歯肉の症状】
④歯肉が赤く腫れてきた
⑤歯肉が下がり、歯が長くなった気がする
⑥歯肉を押すと血や膿が出る
【歯の症状】
⑦歯と歯の間に物が詰まりやすい
⑧歯が浮いたような気がする
⑨歯並びが変わった気がする
⑩歯が揺れている気がする
【判定】
チェックが1~3個の場合
歯周病の可能性があるため、軽度のうちに 治療を受けましょう。
チェックが4~5個以上の場合
中等度以上に歯周病が進行している可能性 があります。
早期に歯周病の治療を受けま しょう。
チェックがない場合
チェックがない場合でも無症状で歯周病が進行することがあるため、1年に1回は歯科検診を受けましょう!