知覚過敏について
2025年3月17日
3月になり、厳しい寒さもやわらいできました。
春の訪れが嬉しい、保育士の望月です。
今年度もまもなく終わろうとしていますね。
別れと出会いに際し、みんなで食事をしたり、お酒を酌み交わしたりする機会も多いのではないでしょうか。
そんな時、冷えたドリンクが歯にしみる!
アツアツのお料理で歯が痛む!
なんてことがあっては、せっかくの宴が楽しめません。
これらの症状は「知覚過敏」です。
耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
具体的にはどんな病気なのか、ご説明します。

冷たいもしくは熱い飲食物、甘いもの、風が当たった時などに「歯がしみる」や「痛い」といった一過性の症状を伴います。
虫歯や、神経の炎症などとは違います。
通常、歯の表面は、エナメル質という硬い層で覆われており、その内側は柔らかい象牙質でできています。

何らかの理由で象牙質が露出し、冷たいものや熱いもの、また歯ブラシの刺激などに触れると、内部の神経に伝達されて症状を感じます。
・歯が欠けている
・歯がすり減っている
・歯が溶けている
こういった状態は、象牙質が露出している可能性が高いです。

治療としては、薬の塗布、歯科材料でのコーティングなどがあります。自宅でも使用可能な、知覚過敏用の歯磨き粉も効果的です。
また、歯を溶かす原因である酸の摂取を控えると、歯を守ることができます。

酸性の飲食物を摂取した後はそのままにせず、すぐに口をゆすいだり、歯磨きやフロスをしたりしてケアしましょう。
歯茎に埋まっている根っこの部分は、エナメル質の層がありません。そのため、歯茎が下がって象牙質が表出し、症状を感じている場合もあります。

歯茎が下がる原因には主に
・歯周病
・力強いブラッシング
・加齢
が挙げられます。
日々のケアを正しく行い、歯茎の健康を守ることが大切ですね。
しっかりケアをしているはずなのに…といった場合には、歯ぎしりによるエナメル質へのダメージが原因になっていることも。

その場合は、ナイトガード(マウスピース)を使用することによって、改善が見込まれることがあります。
一口に知覚過敏と言っても、その原因は様々。
違和感を感じた時には歯科の受診をおすすめします。
治療や予防をして気持ちよく新年度を迎えましょう!



