入れ歯とは?!
2023年5月15日
こんにちは!歯科技工士の関です
この度、初めてブログを担当します!
よろしくお願い致します!
前回は歯科で働く職種についてのブログでしたが今回は、誰しも1度は耳にしたことがある「入れ歯」について詳しくお話していきたいと思います!
まず入れ歯とは何かについて話していきます。
◎入れ歯とは、人工の歯を用いて、歯を失った部分を補う治療方法です。
種類としては保険適応と自費の入れ歯で大きく異なります。
保険の入れ歯
◎部分入れ歯
歯が残っている場合、クラスプと呼ばれる金属のとめがねで引っ掛けて支えます。
◎総入れ歯
歯が全部なくなってしまった場合、粘膜でこの義歯全体を支えます。
自費の入れ歯
◎金属床の入れ歯
金属床の入れ歯とは、歯ぐきに触れる部分が金属素材で作られている入れ歯です。
◎ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーとは、その名の通り金属を使わない入れ歯です。
◎インプラントオーバーデンチャー
インプラントオーバーデンチャーとは、2~6本のインプラントを固定限にして総入れ歯を被せる治療法のことです。
続いて保険入れ歯と自費入れ歯のメリット・デメリットについてそれぞれお話しします。
◎保険入れ歯
メリット
・外科手術は必要がないため治療負担が少ない。
・保険が適用できるので、価格を抑えられる。
デメリット
・クラスプと呼ばれる留め具を掛けた歯に負担がかかり、痛めてしまうことがある。
・総入れ歯の場合、口全体を覆ってしまうので、食べ物の味や温度が分かりにくくなる。
・噛む力が、天然の歯に比べて、やや劣る。
・入れ歯が合わないと、痛かったり、噛めなかったりする。
◎自費入れ歯
メリット
・金属床の入れ歯だと熱伝導率が高いので、飲食物の温度を感じやすい。
・ノンクラスプデンチャーだと金属を使わないので見た目が良い。
・インプラントオーバーデンチャーだと通常の総入れ歯より安定感があって、しっかり噛むことが出来る。
デメリット
・自費なので値段が高い。
・保険に比べて素材が良いので、長く使うことが出来る。
・壊れた場合に修理が難しい。
・インプラントオーバーデンチャーだと外科手術が必要になる。
それぞれの特徴が少し理解出来たところで入れ歯の作り方について触れていきたいと思います。
◎入れ歯の作り方
①(印象)型取り
入れ歯を作製するために既存のトレーを用いて型取りを行います。
既存のトレーを使用する場合が多いですが、
既存のトレーが合わない場合は、一人一人に合ったトレーを作製します。
ここに石膏を注いで模型を作製します。
②(咬合採得)噛み合わせを取る
型取りした模型を元に作られた咬合床を用いて噛み合わせを取り、噛む位置と高さを決めていきます。
③(試適)仮合わせ
この段階でろうで出来た入れ歯に人工歯が並んだ状態になります。
作製途中の入れ歯の適合を確認するので、
実際に患者さんに入れ歯をはめてもらって、
噛み合わせや見た目に問題がないかを確認します。
④完成
最終的に調整、研磨し出来上がった入れ歯を装着します。
装着時にも噛み合わせに問題は無いか、当たって痛みがないか等を再度確認し、調整します。
※調整
新しい入れ歯が患者様のお口に合うのは時間がかかります。
入れ歯が完成したあとも使用しながら生活しているとやっぱり合わない、痛みがあるなどの問題が出てくる場合もありますので調整を行っていきます。
以上が入れ歯作製の基本の流れになります。
入れ歯が完成したあとも、定期的なメンテナンスはとても大事になります。
また、入れ歯のお手入れ、歯磨きを行い、入れ歯と、お口を清潔に保って下さい。
入れ歯作製についてお悩みのことがありましたら是非ご相談下さい!