唾液の働きについて
2025年5月26日
こんにちは。歯科医師の津田です😌
最近セミナーや勉強会で忙しいですが充実した毎日を送らせていただいてます!最近、Drや衛生士などのセミナーの感想がブログで綴られているのでぜひご覧ください!
今回のテーマは唾液についてです。
唾液は口腔内で重要な役割を担っています。
唾液の機能と役割について説明します。
①中和作用
食事や飲み物によって口の中が酸性になると、唾液がその酸を中和し、pHを正常に戻します。
②ミネラル供給
唾液中のカルシウムやリンが、脱灰されたエナメル質に再び取り込まれ、再石灰化を助けます。
③抗菌作用
唾液には抗菌成分が含まれており、口腔内の細菌の増殖を抑えることで、虫歯のリスクを減らします。
④消化を助ける補助
唾液にはアミラーゼという酵素が含まれており、これはデンプンを糖に分解する役割を持っています。食べ物を噛むことで唾液が混ざり、消化の第一段階が始まります。このプロセスは、食べ物が胃に入る前に栄養素の吸収を助けます。
⑤潤滑
食べ物を飲み込みやすくするために、唾液は口腔内を潤滑に保ちます。これにより、食べ物が喉を通る際にスムーズに移動し、嚥下が容易になります。
⑥味覚
唾液は食べ物に含まれる味成分を溶かし、味覚受容体に届きやすくします。
食べ物の味を感じるためには唾液が欠かせません。
唾液の分泌が減少すると味覚が鈍くなることがあります。
これらの機能により、唾液は消化過程や口腔内の健康を支える重要な役割を果たしています。
また唾液分泌が少なくなると、いくつかの健康上の問題が生じます。
①口腔乾燥症(ドライマウス)
唾液の分泌が減少すると、口腔内が乾燥し、食べ物を飲み込む際に不快感を感じることがあります。これに伴い、食事が困難になることもあります。
②虫歯や歯周病のリスク増加
唾液は口腔内細菌の増殖を抑える役割を果たしています。唾液が不足すると細菌が繁殖しやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
③味覚の低下
唾液が不足すると、食べ物の味を感じにくくなることがあります。味成分が唾液に溶けにくくなるためです。
④消化不良
唾液には消化酵素が含まれており、食べ物の消化を助けます。唾液分泌が減少すると、消化がスムーズに行えず、腹部の不快感や消化不良を引き起こすことがあります。
⑤口腔内の感染リスク増加
唾液は抗菌作用を持つ成分を含んでいますので、分泌が減少すると、口腔内の感染(口内炎やカンジダ感染など)が起こりやすくなります。
⑥口臭の悪化
唾液が不足すると口腔内の清掃が不十分になり、口臭が悪化することがあります。
こんなに問題点が出てきます。唾液の重要性がわかりますね😣
唾液分泌が少なくなる原因には、ストレス、脱水、加齢、特定の薬物の副作用や病気などが考えられます。唾液分泌が気になる場合は、医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
当院でもご相談受けておりますのでいつでもお気軽にお声掛けください。