歯周病になりやすい人の特徴とは?
2024年2月5日
こんにちは。
歯科衛生士の宮内です。
最近、急激に寒い日が続いていますね。
皆さんも風邪をひかないように、十分に気を付けてください。
さて、今回のテーマは「歯周病になりやすい人の特徴」です。
早速ですが、皆さんは「歯周病」をご存じですか?
よく、CMや病院で耳にする名前だと思いますが、詳しい原因や症状については知らない人が多いと思います。
歯周病の原因とは?
歯周病の最大の原因はプラーク(歯垢)です。
プラークはただの磨き残しではなく、この中には数多くの細菌が含まれています。いわば、細菌の塊です。
その細菌を多く含むプラークが、歯と歯茎の隙間に蓄積し、歯茎が炎症していきます。
炎症が広がっていくと出血を伴い、歯周病菌はその出血をエサにして歯を支える骨を溶かし、
最悪の場合は歯がグラグラしてきて最終的には抜け落ちてしまいます。
また、歯周病は痛みなどの症状を伴わない為、自分の気づかないうちにゆっくり進行していきます。
歯周病になりやすい人の特徴
●口腔ケアが不十分な人
先ほどもお伝えしたように、歯周病の原因はプラーク(歯垢)です。
やフロスで汚れをしっかり落とすことによって歯周病を予防することができます。
●タバコを吸っている人
タバコに含まれるニコチンには血管収縮作用があり、血流を悪くする働きがあります。
血流が悪くなることで、歯茎に酸素や栄養が運ばれず、細菌に対する抵抗力が低下し歯周病が進行しやすくなります。
ちなみに、紙たばこと電子タバコの口腔内に与える影響は変わらないと言われています。
●糖尿病の人
2型糖尿病の人は、糖尿病でない人に比べて歯周病になるリスクが2.9倍も高いと報告されています。
血糖値が高いと抵抗力が弱まるため、糖尿病の人は歯周病になりやすく、重症化しやすいです。
また、歯周病があるとインスリンの働きが悪くなり、糖尿病が悪化することがわかっています。
糖尿病改善のためにも、歯周病治療は非常に重要です。
●歯並びが悪い人
歯並びが悪いと歯のすき間や段差、重なりがあることによって磨き残しが多くなります。
歯ブラシが届きづらい部分には細菌や汚れが溜まりやすいので、歯周病が進行しやすいです。
●歯ぎしり・食いしばりなどの癖がある人
歯ぎしりや食いしばりなどの癖があると、歯や歯茎、顎の骨などに大きな負担がかかります。
歯や周辺の組織に持続的に大きな力が加わると、歯茎に炎症が起きて歯周病を発症するのです。
歯周病になりやすい人の特徴を5つ紹介しましたが、これらに当てはまる人すべてが歯周病になるわけではありません。歯周病はご自宅での正しい口腔ケアや生活習慣、また、定期的な歯科医院の受診で防ぐことができます。当院では歯周病の方の治療はもちろん、どんなに口腔内が綺麗な方でも3か月に1度の定期クリーニングを推奨しています。
最近歯医者さんに行かれてない方は、是非当院で歯周病の検査を受けてみませんか?