洗口液の選び方
2024年4月1日
こんにちは!歯科衛生士の伊藤です!
4月に入りましたね🌸春暖のみぎり、健やかなる日々をお過ごしください!
さて、今回は洗口液の選び方についてです。
近年では歯ブラシ以外にもデンタルフロスや歯間ブラシを使用する方が増えてきています。
さらに洗口液も併用する事で歯ブラシでは届かない細かい部分まで液体が行き届き、汚れが付きにくい口腔環境を作ってくれます。
30秒ブクブクと口の中に含むだけで、手軽にセルフケアができる洗口液。
ですが、洗口液にはさまざまな種類があるため、
「毎回どれを選べばいいのか迷う…」
「本当に自分に合ったものはどれなのか分からない…」
などと思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
洗口液を選ぶ際には、虫歯、歯周病、口臭などご自身のお口の悩みに合った成分が配合されているものを選びましょう。
虫歯予防ならフッ素が配合されている洗口液がオススメです。歯と歯の間や、歯の噛み合わせの面など、細かいところにもフッ素が行き渡り、さらに使用後は水でうがいの必要もないので、フッ素をより口の中にとどまらせることが可能です。
洗口開始年齢が低いほど、高いう蝕予防効果が得られています。
歯周病予防なら 殺菌成分IPMP(イソプロピルメチルフェノール)、CPC(塩化セチルピリジニウム)や抗炎症成分(グリチルリチン酸)、TXA(トラネキサム酸)などが配合されているものがオススメです。
口臭の原因は、口腔内雑菌が出すガス(揮発性硫黄化合物)が嫌なニオイの原因となっています。
そのため、殺菌成分IPMP(イソプロピルメチルフェノールが配合された洗口液で嫌なニオイを出す細菌の数自体を減らしたり、細菌が出すガスと結合して嫌なニオイを抑制する成分(酸化亜鉛)が配合されたものを使用してみましょう。
洗口液は、用法・用量を守っていれば危険性があるものではないですが、いくつか使用上の注意点はあります。
それは、アルコールタイプの洗口液の使用についてです。アルコールが配合されていて発揮性が高くなっているため使用頻度が多いとお口の中の唾液を減少させてしまう可能性があります。
唾液が減ってしまうと、虫歯、歯周病、口臭などのリスクが高まってしまうため注意が必要です。
そのため、洗口液の注意書きをしっかり確認するとともに、多くても1日2~3回までの使用に留めておく必要があります。
お口のさまざまなトラブルの予防に役立ちますが、その種類ごとに配合されている成分や効果は異なるため、まずは自分に合ったマウスウォッシュを見つけることからはじめてみましょう。
しかし、洗口液の効果はあくまで補助的なものです。
実際にお口のトラブル、悩みがある方はご気軽に当院のスタッフへ相談してください!