8020運動
2024年1月9日
あけましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
歯科助手・トリートメントコーディネーターの川上です。
2024年、一発目の投稿になります✨
今回のテーマは、「8020運動」についてです。
8020(ハチ・マル・二イ・マル)運動は、「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」という運動です。
平成元年(1989年)に厚生省(現:厚生労働省)と日本歯科医師会が提唱し、企業や自治体、そして国民に呼びかけ開始されました。
親知らずを除く28本の歯のうち、 少なくとも20本以上自分の歯があれば、硬い食べ物でもほぼ満足に噛むことができ、おいしく食べられると言われています。
8020運動が提唱される前は、「一生自分の歯で食べよう」という標語がよく使われていましたが、「8020」は、これを「数値目標化」したものです。
「80」は、提唱当時の日本人の平均寿命(平成元年簡易生命表)が男性75.9歳・女性81.8歳でしたので、男女合わせた平均寿命に相当します。
「20」は「自分の歯で食べられる」為に必要な歯の数を意味します。
運動開始当初は7%程度(平均残存歯数4〜5本)でしたが、厚生労働省の調査(2005年歯科疾患実態調査)では、80歳~84歳の8020達成率は21.1%で、85歳以上だと8.3%にまで伸びました。
その後、2017年6月に厚生労働省が発表した歯科疾患実態調査(2016年調査)では、達成者が51.2%となりました。
歯が失われてしまう原因の多くは、むし歯や歯周病です。最近では、若い人の歯周病が増え、20代ですでに70%の人がかかっているとも言われています。自分の歯で噛むことは生きる力に直結しています。ただ長生きするだけでなく、健康で満足度の高い人生を送っていただく為には、80歳で20本以上の歯を保つ必要があります。
仮に8020を達成できなかった方も、しっかりと噛むことができる義歯(入れ歯)などを入れて口の中の状態を良好に保つことで、20本あるのと同程度の効果が得られます。義歯を含めた歯で食べ物をしっかり噛むことができれば全身の栄養状態も良好になりますし、よく噛むことで脳が活性化され、認知症のリスクが軽減するという調査結果も出ています。いつまでもおいしく食べ続け、健康寿命を延ばすためにも定期的に歯科医院に行き、口の中の健康を保ちましょう!!