型取りの方法について
2025年2月3日
こんにちは✨
歯科助手の若生です。
新年が明けたと思ったら1月も終わり、もう2月になりました。
私はあっという間に過ぎてしまった感覚ですが、みなさんはいかがでしょうか?
さて、虫歯が進行して削る部分が多くなると詰め物や被せ物が必要になります。
そして、型取りをしてそれらを作成していきます。
型取りと言っても色々な方法があるので、
今回は『型取りの方法について』ご紹介したいと思います。
型取りは大きく分けて印象材を使う従来の方法と、デジタル技術を活用した光学印象の2種類があります。
まず、印象材を使った型取りは、歯型を物理的に再現する方法です。
柔らかい材料を歯に押し当てて固め、精密な型を作ります。
・アルジネート印象剤
水と粉を混ぜて使用する素材で、硬化が2分程度と速く簡便です。
そして、比較的コストが低く、国の保険のルールにより保険の被せ物を作成するときはこちらしか使えません。
ただし、乾燥したりすると変形しやすく、長期間の保存には向きません。
そのため、型どりをした後は石膏を注ぎ出来上がった模型で技工士が被せ物を作っていきます。
・シリコン印象剤
高い精度と柔軟性が特徴で、変形が少なく、耐久性が高い一方で、コストが高いため、インプラント治療など自費の被せ物を作成するときに使用されています。
次に、光学印象は従来の歯の型取りとは異なり、お口の中をカメラでスキャンして3Dデータをデジタルで取得する方法です。
印象材を使わないため、患者さんの負担が少なく嘔吐反射がある方に向いていますが、お口が大きく開かないとスキャンができません。
そして、精度も高く即時にデータを患者さんと共有できる利点があります。
主に自費の被せ物や矯正で使用するアライナーを作成するときになどに使用されています。
いかがだったでしょうか?
型取りは何を作成するのか、お口の中の状況によってどのやり方で行うのかにより変わってきます。
詰め物はほんの数mmの形の違いでお口の中に入れた時に合わず、違和感を感じます。
そのため、出来上がった詰め物が合わず再度型取りを行うこともあります。
時間はかかってしまいますが、より患者さんに合う良い物を作るために必要なことなので、ご理解いただければと思います。
ぜひ自分にぴったりの詰め物を付けて、楽しく美味しいご飯を食べてください😊